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作り方は簡単でもこだわりが強い!-昨今のレモンサワーブームについて-

コロナウイルス感染症の影響でずっと厳しい状況下だった飲食店…。
緊急事態宣言も明けて、いよいよ回復の、復調の流れがきそうですね!

その中で、飲食店でまたお酒が飲める日がきます!

何飲みましょうかね…
ビール?ハイボール?梅酒?日本酒?焼酎のロック?



いやいやいやいや…レモンサワーでしょ!

蒸留酒のドライな味わいとレモンの酸味が爽やかなレモンサワーは、昔から人気があるお酒ですよね。
大衆酒場や立ち飲み屋など、カジュアルな店でおなじみのお酒でもあります。

昔ながらのイメージがあるレモンサワーですが、最近あらためてブームが来ているのを知っていますか?
しかも、若い人が好むオシャレなお酒として、新しいイメージを作り始めているんです。

飲食店にとって、レモンサワーは利益率が高いお酒でもあります。
新しいレモンサワーブームにうまく乗れば、自店の利益アップにもつながりますよ!

この記事では、レモンサワー人気の背景や飲食店におけるレモンサワーブームについて解説します。

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レモンサワーのブームの背景

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昔ながらの飲み物のイメージもあるレモンサワー。
いま改めてブームになっている背景には、いろいろな要素が関係しているんです。
ここではレモンサワーブームの秘密について調べてみました。


レモンサワーは元々関東中心に流行っていた?

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レモンサワーとは、蒸留酒と炭酸を合わせたものにレモンを加えた飲み物です。
シロップなどで甘みを加えることもあります。

レモンサワーの発祥は、1958年に東京・中目黒で創業した居酒屋「もつ焼き ばん」といわれています。
焼酎の炭酸割りに、爽やかになるようレモンを加えた飲み物を創業者が売り出したのが始まりです。

また、関東で「レモンサワー」という呼び名が定着したのは、博水社の「ハイサワー」の販売も一因となっています。

ハイサワーとはレモンジュースや炭酸を合わせた商品で、焼酎と混ぜるだけでレモンサワーができる割り材です。
「わ る な ら ハイサワー♪」というCMを見たことがある人も多いでしょう。

このCMで一躍有名になったハイサワーですが、実はこのCM、関東中心に放映されていたんだとか。

そのためか、ハイサワーのCMになじみのない関西では、同じ飲み物を「レモンハイ」と呼んでいます。
レモンサワーの関東ローカルなイメージには、こういった事情があるのでしょう。

加えてレモンサワーには「おじさんの飲み物」というイメージもないでしょうか
? 地域だけでなく、好む年代も限定されていた印象ですよね。

しかし、近年ではそのイメージがどんどん変わってきています。


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2020年に発表された日本蒸留酒酒造組合の「レモンサワーアンケート」では「直近一年間でレモンサワーを飲んだことがある人」は前回より3.2%上昇し、83.0%になっています。

前回の結果では、80%以上だった都道府県は関東中心でした。
しかし、2020年発表の結果では、80%以上だった都道府県が北海道から九州まで広がり、27都道府県となっています。

また「一杯目からレモンサワーを飲む人」は36.7%いるそうです。
前回アンケートと比べると、特に20代での割合が増加しています。

「とりあえずビール」ではなく「とりあえずレモンサワー」という人が増えつつある、というのがうかがえますね。
つまり、レモンサワーはもはや「関東ローカル」でも「おじさんの飲み物」でもなくなっているんです。


ビールが苦手な女性が飲みやすいアルコールとして注目された

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「レサワ女子」という言葉を知っていますか?
これは、飲み会で「とりあえずレモンサワー!」と注文する、レモンサワー好きな女性を指す言葉だそうです。

ビールの苦味が苦手な女性でも、レモンサワーなら苦くなくさわやかで飲みやすいですよね。

SNSでは2017年ごろから「レサワ女子」のハッシュタグでレモンサワー画像が投稿され始めました。
スライスレモンがタワーになったものや、カットレモンがぎっしり詰まったものなど、従来とは違うオシャレな「進化系レモンサワー」が目立ちます。

レモンにヘルシーなイメージがあることも人気の理由です。
従来「女性が好むお酒」といえば、カシスオレンジやカルーアミルクのイメージがなかったでしょうか?

ですが、糖質を抑える健康法がブームになった今では、こういった糖分の多いお酒を避ける女性が多くなってきました。

そこで注目されたのが飲みやすく、カクテルより甘くないレモンサワーです。
レモンのビタミンCが摂れるという健康的なイメージも、人気を強力に後押ししています。


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さらに、飲料メーカーのイメージ戦略やプロモーションも女性人気を高めている理由です。
例として、EXILEのTAKAHIRO氏をスペシャルサポーターとした、宝酒造の「レモンサワープロジェクト」があります。

もともとTAKAHIRO氏が所属しているEXILEのメンバーたちは、お酒を飲むときにレモンサワーを飲みまくることで有名です。
伝説の一つとして、スタッフを含めた70〜80人でライブの打ち上げをした時に飲んだレモンサワーはなんと、2,500杯!! 80人計算でも、一人あたり30杯以上飲む必要があります。(笑)

宝酒造のレモンサワーといえば、1984年に発売された日本初の缶入りチューハイ「タカラcanチューハイ レモン」が有名ですよね。

新幹線の停車駅でもよく販売されている「タカラcanチューハイ レモン」は、出張帰りのサラリーマンが車内で飲むチューハイとしてもおなじみです。

タカラcanチューハイは昔ながらの缶チューハイとして、働く世代の男性人気をしっかり掴んでいました。
ですが、一方で「おじさんの飲み物」というイメージもなかったでしょうか?

レモンサワーブームの流れを掴んだ宝酒造は、従来のイメージを一新するため「寶 極上レモンサワー」や「寶CRAFT」などの新ブランドを立ち上げました。

さらに、若い女性に人気があるEXILEのTAKAHIRO氏を起用してプロジェクトを立ち上げ、レモンサワーに「広い世代に愛される飲み物」のイメージを付与しようとしています。

こういったメーカーの戦略も、レモンサワーの女性人気に大きく影響しているんです。


飲みやすいだけではなく料理の味を邪魔しない、すっきりとした味わい

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お酒が得意でない人にも飲みやすいお酒といえば、思いつくのはカクテルです。
前述したカシスオレンジやカルーアミルクは、ジュースやコーヒー牛乳みたいで飲みやすいですよね。

炭酸で飲みやすいカクテルなら、モスコミュールもあるでしょう。
梅酒の炭酸割りも初心者に人気のお酒です。

ですが、これらのお酒でちょっとネックなのが、合う料理が少ないこと。
カナッペや乾き物など軽いおつまみなら合いますが、焼き鳥や唐揚げなど食事系のおつまみとはあまり合いません。

その点、レモンサワーはとても優秀なお酒です。
爽やかで飲みやすく、テーブルのメインになる食事系おつまみともしっかり合います。

さらに、すっきりとした後味で料理の脂っこさを流してくれるので、食事もどんどん進むんです。

シロップの量で甘みを調整できる点も、レモンサワーのメリットです。
焼き鳥などと合わせるときはシロップを抜いてドライに、乾き物など軽いおつまみなら甘めにするのがおすすめ。

自在に味わいを変えられる使い勝手のよさも、レモンサワー人気のポイントなんですね。


飲食店におけるレモンサワーブーム

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「とりあえずビール」よりも「とりあえずレモンサワー」の人が増えた現象は、飲食店におけるビール市場の縮小につながるかもしれません。

一部の飲食店はその波を掴み、従来の店がビールにかけたこだわりをレモンサワーにシフトしています。
話題の店からいくつかを紹介しましょう。


0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭

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いま注目を浴びているのが、関東中心に出店している「0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭」です。

「0秒レモンサワー」って、インパクトのある言葉ですよね。
「レモンサワーが0秒って?」と疑問に思う人も多いでしょう。

ときわ亭のレモンサワーは、なんとテーブルについているサーバーから自分で注ぐスタイルなんです。
レモンサワーを飲めるまでの待ち時間は0秒!だから「0秒レモンサワー」なんですね。

10種類のシロップや4種類の生レモンなどトッピングが豊富なので、飲みあきることもありません。
料金はなんと60分飲み放題500円!人気が高まっているのも納得です。(2021年7月時点)


立ち呑み処 ふくふく

lemonsour_01.jpg — arin_kuu ( @arin_kuu)さん Twitter参考pic.twitter.com/mKSxljiIrU

横浜・桜木町駅近くの立ち飲み処「ふくふく」も、一度見たら忘れられないレモンサワーを提供しています。
凍ったレモンスライスのタワーがグラスのはるか上までそびえ立つ「凍結丸ごとレモンサワー」です。

ふくふくでは、ほかにも「塩レモンサワー」や「瀬戸内レモンサワー」など計5種類のレモンサワーを提供していますが、利用客のほとんどは凍結丸ごとレモンサワーを注文するそう。

おいしさはもちろん、SNS映え間違いなしのインパクトが高い付加価値になっているんですね。


一歩一歩

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前述の2つのお店に比べれば派手さや目新しさに関しては弱いかもしれませんが、素晴らしいレモンサワーを提供しているのが、東京都足立区、エリアは北千住にある名店「一歩一歩」です。
地域密着型の経営スタイルで、北千住といえば一歩一歩、一歩一歩といえば北千住なんて言われるほどです。

提供するレモンサワーに使われるレモンは国産の瀬戸内レモン。
その中でも、無農薬で育てられた希少なレモンを販売している業者さんとパートナー契約を結んでいるので、リーズナブルな値段で最上級のレモンサワーを楽しむことができるのです。

また、レモンサワーのレモンだけではなく、食材にもとにかくこだわっており、化学調味料も使わずに美味しい料理を提供しています。

筆者推しの一歩一歩、ぜひ行ってみてください!


飲食店がレモンサワーに力を入れるメリットとは?

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利用客の消費がビールよりもレモンサワーに向かうと、飲食店にはメリットがあります。
それは、レモンサワーの原価はビールより低いからです。

生ビールは原価が50%近くなることもありますが、レモンサワーなら原価を20〜25%程度に抑えられるでしょう。
通常、レモンサワーの単価はビールより低いのですが、それも工夫次第でアップ可能です。

前述した桜木町のふくふくでは生ビール380円に対し、タワーレモンの入った凍結丸ごとレモンサワーを400円で提供しています。(2021年4月時点)
タワーレモン入りという付加価値をつけることで、高い単価での提供を可能にしているのです。

ブームになっている進化系レモンサワーも

・瀬戸内レモンを使うなどのブランド戦略
・レモンのトッピングでインパクトのある見た目
・シロップを豊富に用意し選べる楽しさを提供

などの工夫により、レモンサワーに付加価値をつけています。

飲食店によっては、生レモンを多く使うサワーにシフトすると原価率が上がるかもしれません。
そんなときこそ付加価値を工夫して単価を上げ、利益アップにつなげていきましょう。


コロナ禍の影響で増えた自宅飲みからレモンサワーブームはさらに加熱した?

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新型コロナウイルス対策として、外出自粛や飲食店への酒類提供自粛が求められるなか、俄然増えたのが自宅でお酒を楽しむスタイルです。
レモンサワーの材料は蒸留酒、レモン、炭酸水ととてもシンプル。
自宅でも簡単に作れますよね。

複数の飲料メーカーから、炭酸水と混ぜるだけでレモンサワーができる「レモンサワーの素」も販売されているので、飲み比べるのも楽しいです。

さらに飲料メーカーからは、自宅飲み需要を受けて続々と新商品のレモンサワーが登場しています。

サッポロからは、シチリア産レモンとレモン漬け込み酒を使用した「濃いめのレモンサワー」が販売されました。
サントリーからは、レモン丸ごとの浸漬酒を使用した「こだわり酒場のレモンサワー」シリーズから新商品が販売されています。
コカコーラがアルコール市場に初参入したレモンサワー「檸檬堂」も話題をさらいました。


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また、コロナ禍は人々へ「自粛生活」と「健康への意識強化」という影響も与えましたよね。

自粛生活でちょっと体重が増え「運動しなくちゃ」と思っても、外にはなかなか出られない環境。
そんなとき取れる手段は、摂取するカロリーや糖質を抑えることです。

レモンサワーは糖質ゼロ(※食品表示基準による)の蒸留酒をベースにしているので、シロップの量を調整すればビールより糖質を低く抑えられます。
自宅に籠もって体重が増えてしまった人も、罪悪感を感じずにお酒を楽しめるんです。

前述した日本蒸留酒酒造組合のレモンサワーアンケートでは、50〜60代の「レモンは体によさそう」という声も見られました。

健康診断の数値が気になる世代の人が、コロナ禍によりさらに健康を意識していることも、レモンサワーブームの理由かもしれません。


まとめ

いかがでしたか?

今回は、レモンサワーブームについてお話ししていきました。
ブームの考察としてそれぞれありますが、コロナ禍でのお家飲みが増えたことやこぞって酒造メーカーがレモンサワーに注力したことが大きいでしょう。

今後は緊急事態宣言が明けて、酒類の提供が解禁したことにより、飲食店は復調、もしくはそれ以上に盛り上がるかと思います。
その中で、レモンサワーのブームはさらに加熱し、定番化につながるかもしれませんね。

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小学6年生の時に某テレビ番組の取材で有名ホテル総料理長に出会い食の世界に魅了されて、中学2年生の時に海外派遣団に参加。シンガポール及びマレーシアへ訪れた際に海外の食を知る。高校1年生から単身カナダへ渡り世界の食に触れ、帰国後は飲食人としての人生をスタート。複数の飲食店でのアルバイトを経験し、新卒で居酒屋リーディングカンパニーの人事労務に勤める。上場及び未上場の飲食企業複数社にて、人事、新卒及び中途採用、教育、経営企画、株式上場などの責任者(部長・局長)を歴任。面接人数は8,000名以上、各専門学校にて就職ガイダンスの外部講師として講演活動も積極的に行っている。

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