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関わりはあるけど、全然違う!?-餃子の王将と大阪王将の違いについて-

餃子のお店といえば、思い出されるのが「餃子の王将」と「大阪王将」。
両店ともに創業から50年を超える餃子の老舗です。

しかし実は、それぞれに特徴があって違う点がいくつもあるのですが、今までなんとなく同じような店だと思って通っている人もいるかもしれません。

そこで今回は、餃子の王将と大阪王将の特徴と違いを紹介していきます。

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餃子の王将について

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餃子の王将が誕生したのは1967年の京都。
阪急大宮駅の近くにお店を出したのが始まりです。

1974年には株式会社王将フードサービスを設立し、全国でFC店を含む734店舗を展開しています(2021年3月時点)。
開店当初から評判で、お手頃価格で中華が食べられるとして人気に火が付きました。

四条大宮の1号店を皮切りに、関西圏を中心に順調に2号店3号店とお店を増やした餃子の王将は、1970年代頃から関東にも進出し、現在では海外進出も果たしています。
過去には餃子の本場である中国にも進出して「中国に日本の餃子が上陸」と話題になったこともありました。


大阪王将について

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大阪王将は株式会社イートアンドホールディングスが運営する餃子チェーンです。
海外35店舗を含む470店舗を展開しています(2021年2月時点)。
大阪王将は、餃子の王将から2年遅れの1969年に1号店を大阪の京橋に開店しました。

餃子の王将に比べて若者向けのメニューが多く、本格中華というよりも中華料理にアレンジを加えたラインナップが特徴です。
店舗のデザインも時代の流れに合わせて変化させていて「進化する老舗」ともいわれています。


裁判沙汰になって、大阪王将になった!?

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実は大阪王将の創業者は餃子の王将の親戚で、大阪王将は餃子の王将から暖簾分けする形で独立したというのは有名なお話です。

当初は「餃子の王将」の店舗名を使用して業績を伸ばしていましたが、餃子の王将の営業区域になっている京都府に出店したことがきっかけで訴訟を起こされ、1985年の12月に「大阪王将」と店舗名を変更しています。

実際、餃子の王将と大阪王将は外観が似ている店舗はあるので間違えて入店する人も意外と多いようです。
たしかに、どちらもベースの色は赤色なので見分けがつかない人もいるかもしれませんよね…。

現在の大阪王将は黄色を看板に使用したお店が増えてきていますが、これは見分けがつきやすいようにという工夫なのかもしれないですね。


餃子の王将と大阪王将の違いについて

それでは、本題に入りましょう。

餃子の王将と大阪王将は、似ているように感じられますが、細かく見ていくと違っている部分が多くあります。
そこで、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。


看板について

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普段から何気なく見ていると気づかない人もいるかもしれませんが、餃子の王将と大阪王将では看板のデザインが異なります。

餃子の王将は白・赤・黄色・緑がベースで、お店の名前が中央に大きく書かれています。
一方、大阪王将はお城のマークが目印で、お城を取り囲むように「OSAKA-OHSHO」と英語で表記された現代風のイメージですね。

また、大阪王将にはデザインが異なる看板も増えてきました。
2000年頃に開店したお店の看板は赤色、2018年以降に開店したお店の看板は黄色になっています。
大阪王将の創業当時は黄色い看板だったこともあり、原点回帰の意味を込めて徐々に看板の色を黄色にしているようです。


餃子について

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看板メニューの餃子は、餃子の王将と大阪王将それぞれに個性があります。

まずは餃子の焼き色。
餃子の王将は少し焼き目がつく程度で、皮の端部分の焦げ目がアクセントになっています。
大阪王将はしっかり焼くタイプで、表面がこんがりきつね色の仕上がり。

焼き色の違いは調理方法にもよるかもしれませんが、最も関係しているのが皮の厚さだといわれています。

焼く前の餃子を見ると、皮が厚めの餃子の王将は中身が透けないので真っ白なのに対し、大阪王将は皮が薄いので中身の色がほんのり見えるのが特徴です。
そのため、もちもちとした食感が好きな人は餃子の王将、サクサクとした食感を楽しみたい人は大阪王将というように好みで選ぶのも良いでしょう。

また、餃子の餡にも違いがあります。

餃子の王将は国産の豚・キャベツ・ニラ・にんにく・生姜・小麦粉を使用しています。
大阪王将は豚肉・キャベツ・にんにく・生姜を使用していて、こちらもすべて国産の原材料です。
両者の主な違いはニラの有無ということで、どちらかというとニラが入っていない大阪王将のほうがさっぱりと食べられるでしょう。

ただし、餃子の王将ではにんにくが入らない「にんにくゼロ生姜餃子」というメニューを提供しています。
にんにくが入っていないうえに、通常提供している餃子の約2倍も生姜が入っているので、生姜の風味をダイレクトに味わうことができるのが特徴です。


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さらに、肉の量は大阪王将のほうが多いためジューシーな味わい、餃子の王将は野菜が多めでシャキシャキ感が強いという違いもあります。
こうして比べてみると、お互いを意識したメニュー開発のようにも見えますね…!<br/

そして、餃子の味を決める要素のひとつとして忘れられないのがタレですが、タレの味はそれほど違いが無いようです。

味覚センサーを使って調査した人がいたようですが、味はほとんど変わらなかったのだとか。
もともと同じ店舗ですから、おそらく根本の部分は大きな違いはないのかもしれません。

ただ、テイクアウトを注文すると餃子の王将は醤油ベースのタレ、大阪王将はラー油を使ったタレという違いがあり、差別化されています。


天津飯について

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餃子の王将と大阪王将のどちらも天津飯は人気のメニューですが、やはりそれぞれに個性があります。

まず、餃子の王将の天津飯はネギやカニカマなどの具材がたっぷり入っていて、黄色・緑・赤のカラフルな見た目が特徴となります。
大阪王将はネギもカニカマも入らない卵だけのシンプルな天津飯で、満月のようなきれいな見た目が印象的です。

肝心の味ですが、餃子の王将の天津飯は地域性があり、関東と関西では味付けを変えているようです。
餃子の王将の本拠地は京都ということもあり、天津飯にかける餡は醤油ベースに生姜を加えた京風の味つけになります。

関東にある餃子の王将は、京風、甘酢、塩の3種類から選べますが、メインになっているのはケチャップベースの甘酢です。
関東地方の店舗では、餡の味を指定しないと甘酢の天津飯が提供されるので、酸味が苦手な人は注意してください。

もともと、関東にある餃子の王将で提供する天津飯は甘酢あんのみでしたが、関東に住んでいる関西人も多いため甘酢あんの酸味に馴染めない人が続出したという経緯があり、3種類から選べるようにしたようです。
関東にある餃子の王将に入った関西人が、赤くて酸っぱい天津飯にびっくりするというのは「餃子の王将あるある」なんだとか。(笑)

一方、大阪王将が出しているのは「ふわとろ天津飯」です。

餡は醤油ベースに「秘伝の何か」を加えたもので、京風とは謳っていないものの、醤油ベースなので京風と考えてよいでしょう。

「秘伝の何か」が気になるところですがここは企業秘密のようです。
卵を1.6個使ってふっくらと厚みのある大阪王将の天津飯は「ふわとろ天津飯」と名づけられているとおり、こだわり抜かれた「ふわとろ」の食感が魅力となっています。

そのため、王道の天津飯を食べるなら餃子の王将、独自の味を楽しむなら大阪王将といったところでしょう。


他のメニューの出し方について

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餃子や天津飯以外のメニューもそれぞれ個性があり、餃子の王将は焼き餃子を中心に王道を重視していますが、大阪王将は変わり種のメニューも取り揃えています。

たとえば、大阪王将が創業50周年記念で期間限定メニューとして提供した「禁断のタルタル油淋鶏炒飯」は、にんにくがたっぷり乗った若者受けするジャンキーな一品でした。

いわゆる「がっつり飯」ですが、大阪王将ではこのがっつり飯を得意としていて「麻婆モッツァレラ炒飯」という、伸びるチーズが入った麻婆を炒飯の上にかけて食べるメニューなどもありました。
そのほか、スパイシーなカレーチャーハンにチキンカツや牛カルビが乗った「完全無欠のスーパーゴールデンカリー炒飯」など、パンチの効いた商品も提供しています。


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そのなかで餃子の王将は中華の王道を重視しているのか、大阪王将のようなスタミナ系のメニューはあまり見かけません。

餃子の王将でも創業50周年を記念したメニューを提供していましたが、こちらは四川省でよく食べられる中華料理の「よだれ鶏」、広東省発祥の油淋鶏に黒酢をかけた「黒酢油淋鶏」など、中華料理の王道は外さないというスタンスが感じられました。

つまり、本家の餃子の王将は王道を追求し、暖簾分けした大阪王将は王道を崩して独自の味を追求していることがわかります。
餃子の王将と大阪王将のルーツは同じですが、競合に打ち勝つには明確な違いが必要という考えが感じられますね。


価格設定について

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餃子の王将と大阪王将ではメニュー全体の価格も異なります。

餃子の王将は低価格で中華が食べられることを売りに発展してきましたが、大阪王将は餃子の王将よりも若干高めの値段設定になっているようです。

焼き餃子を見れば両店ともに同じ値段設定になっていますが、ほとんどのメニューは大阪王将のほうが少しだけ高く、なかでも酢豚やニラレバ、エビチリ、麻婆豆腐などの本格中華メニューに関しては大阪王将のほうが100円以上高い設定になっています。

また、メニューを詳しく見てみると、餃子の王将は「キムチ」「キムチ焼きめし」「焼きそば」「ちゃんぽん」などのシンプルな名称が多いのが特徴です。

一方の大阪王将は「ご飯がススムキムチ」「本格キムチ炒飯」「もちもち太麺の炒め焼きそば」「ごちそうキャベツの大阪ちゃんぽん」など、工夫したメニュー名が目立ちます。
大阪王将では、ネーミングや材料の工夫によって付加価値を加え、値段設定を高くしているともいえるでしょう。


運営方法について

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前述の通り、餃子の王将は低価格で食べられる街の中華屋さんというイメージが強いことがわかりました。
オープンキッチンで調理場が見える造りの店内は、昔からある中華屋さんの雰囲気です。

しかしながら餃子の王将は、新しいコンセプトを打ち出した「GYOZAOHSHO」という女性向けのブランドも立ち上げています。

バルスタイルをイメージした店内で、栄養バランスにこだわった一品料理やデザートなど楽しめます。
餃子の王将で提供するお酒はビールや紹興酒がメインでしたが、ワインやカクテルなども取り揃えるなど新規顧客の開拓に力を入れているようです。

一方、大阪王将は店舗により造りが大きく異なりますが、比較的新しい店舗は居酒屋やバルを意識したような内装になっています。
女性のニーズを意識して、チーズやパクチーを取り入れたメニューも見られますね。


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また、自宅でも食べられる商品の開発にも違いがあります。
餃子の王将は公式通販ショップでラーメンを販売していますが、大阪王将はもっと積極的です。

大阪王将で販売している冷凍食品には、焼き餃子や水餃子、チャーハンがあり、味のバリエーションも豊富です。
そのため、スーパーなどで大阪王将の商品を目にした人も多いかと思います。

ここで、本格中華を食べるためにお店に足を運んでもらいたい餃子の王将、たくさんのお客様にお店の味を楽しんでもらいたい大阪王将という構図ができますね。


まとめ

いかがでしたか?

今回は、餃子の王将と大阪王将の違いについてお話ししました。
同じ「王将」でも、同じなのは業態だけで、違うメニュー構成・経営戦略なのがわかりました。

こうして比較してみると、もともとは暖簾分けで独立したものが大阪王将の原点でしたが、様々な経緯があって、差別化が生まれたものかと思えます。

飲食店での暖簾分けの独立は今ではよくある話です。
独立したお店は元のお店のブランドを守ることも大事ですが、大阪王将のように独自のブランディングや経営戦略を作っていくことも大事かもしれませんね。

そして、元祖ともいえる餃子の王将も今までの強みは変えないで、ニーズに合わせた店舗パッケージを作ったりと、新しいことへの挑戦もしていることがわかりました。

このことから、両者ともに「変化」していっていることがうかがえますよね。
これこそが、飲食店を長らく続けられる理由かと筆者は思えました。


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小学6年生の時に某テレビ番組の取材で有名ホテル総料理長に出会い食の世界に魅了されて、中学2年生の時に海外派遣団に参加。シンガポール及びマレーシアへ訪れた際に海外の食を知る。高校1年生から単身カナダへ渡り世界の食に触れ、帰国後は飲食人としての人生をスタート。複数の飲食店でのアルバイトを経験し、新卒で居酒屋リーディングカンパニーの人事労務に勤める。上場及び未上場の飲食企業複数社にて、人事、新卒及び中途採用、教育、経営企画、株式上場などの責任者(部長・局長)を歴任。面接人数は8,000名以上、各専門学校にて就職ガイダンスの外部講師として講演活動も積極的に行っている。

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