オワコンか定番になったか!?-当時流行していた食べ物についてまとめてみた-
日本では一つの食べ物が大流行し、いつの間にか忘れられる風潮があります。
誰しも、流行の食べ物に並んだ経験があるのではないでしょうか。
食べ物の流行は繰り返すことも多いので、飲食店関係者もブームについて知っておくとメニュー構成に役立ちますよね。
この記事では、過去に流行した食べ物を振り返ってまとめてみました。
忘れ去られたものや、今でも愛される定番として残ったものなど、ぜひ懐かしく振り返ってみてください。
平成初期(1989年〜1998年)に流行ったもの
平成初期は日本でバブルが最高潮を迎え、そして崩壊した激動の時代です。
そんな時代に流行した懐かしい食べ物を振り返ってみましょう。
ティラミス
1990年のティラミス大流行は、同時期の「イタメシ」ブームと関連があります。
おしゃれなイタリア料理がブームになり、イタリアンのドルチェであるティラミスも爆発的に流行ったんですね。
ティラミスは、一つのスイーツが一定期間大流行する「爆発的ブーム」の元祖ともいわれています。
ティラミスはその後も廃れず、今でも定番スイーツとして食べられますね。
おとなのふりかけ
おとなのふりかけは、「ふりかけは子どもの食べ物」という概念を覆し、ふりかけ市場を飛躍的に成長させた商品です。
子どもがこっそりおとなのふりかけを食べてみる、というCMでも話題になりましたよね。
海苔をフリーズドライにする、具を大きくするなどおいしさも実力派のおとなのふりかけ。
今でも変わらずに販売される定番商品になりました。
ナタデココ
プリッとした口あたりと、ギュッとした不思議な歯ごたえが特徴のナタデココ。
今までにない食感で1993年ごろに大流行した食べ物です。
低カロリーなのも嬉しいですよね。
ちなみに、ナタデココはココナッツウォーターを発酵させた食べ物であること、知ってましたか?
ブームは去りましたが、今でもデザートの具材などとして使われています。
タイ米
タイ米は、1993年に起こった国産米不足の対策として輸入されました。
流行、とは少し違うかもしれませんが、国産の米が食べられないなか、タイ米にお世話になった人もいるでしょう。
和食に合わせると独特の香りが気になる…と人気はイマイチでしたが、カレーなどエスニックと合わせるとおいしいですね。
今では輸入食材店などで入手できます。
ベルギーワッフル
ベルギーワッフルは、小麦粉や卵などを混ぜた生地を網状の型で焼き上げたスイーツです。
砂糖が少しジャリジャリする食感も特徴ですよね。
ベルギーワッフルブームの火つけ役は、大阪梅田のベルギーワッフル専門店「マネケン」。
1998年には、なんと本場ベルギーから勲章ももらっているんです。
ベルギーワッフルは今でもコンビニスイーツなどとして人気があります。
赤ワイン
赤ワインブームは、1995年に「世界最優秀ソムリエコンクール」で田崎真也氏が優勝したことがきっかけとされています。
バブル崩壊や酒税法改正の影響で、手頃な値段のワインが出回ったこともブームに拍車をかけました。
また、フランス人に心臓病が少ないのは、赤ワインのポリフェノールのおかげとされ、健康的なイメージもありますよね。
今ではすっかり食卓でも飲食店でもおなじみのお酒となっています。
平成中期(1999年〜2008年)に流行ったもの
平成中期はBSE問題などが起こり、食の安全性が重要視されるようになった時代でした。
またmixiやFacebookなどのSNSができ、食べ物の流行がさらに広まりましたよね。
この時期に流行った食べ物を思い返してみましょう。
生キャラメル
生キャラメルは、北海道「ノースプレインファーム」こだわりの商品として一大ブームを巻き起こしました。
クリーミーな口あたりは虜になるおいしさです。
タレントの田中義剛氏が代表取締役を務める「花畑牧場」の生キャラメルも有名ですよね。
ブームはすっかり落ち着きましたが、2021年現在でもノースプレインファームや花畑牧場のオンラインショップで購入できます。
生チョコ
生チョコは1988年に神奈川県の洋菓子店「シルスマリア」が開発したものです。
その後、平成に入って北海道の洋菓子メーカー「ロイズ」が量産したことでブームが起こりました。
生チョコのとろけるような口溶けの秘密は、チョコレートにクリームをたっぷり混ぜること。
今でも洋菓子店や百貨店などで販売されていますよね。
マカロン
カラフルでコロンとしたマカロンは、可愛いもの好きを今でも虜にしているスイーツです。
マカロンブームのきっかけは2005年。
「ピエール・エルメ」や「サダハル・アオキ」などの洋菓子店が日本にオープンし、フランス菓子が注目されたことだといわれています。
今では「ラデュレ」や「ダロワイヨ」などのマカロンも有名になり、すっかり定番スイーツとなりました。
パンケーキ
パンケーキブームのきっかけは、2008年にオーストラリアのレストラン「bills」が日本に上陸したことです。
それまでのホットケーキのイメージを覆す、ふわふわなパンケーキは食べる人を夢中にさせました。
また、2010年に日本に上陸したハワイの「Eggs’n Things」もブームをけん引します。
生クリームがタワーのように乗ったパンケーキは強烈なインパクトですよね!
さらに2012年にはニューヨークの「Sarabeth's」も日本上陸。
このように時間差で有名店がオープンしたことで、パンケーキブームは平成中期から後期まで長い流行を保ちました。
平成後期(2009年〜2019年)に流行ったもの
平成後期は東日本大震災など、翻弄される出来事の多い時代でした。
そんな時代には、元気な気分にしてくれる食べ物が流行します。
ブームが白熱した食べ物をまとめました。
アサイーボウル
アサイーボウルとは、アサイーのスムージーにグラノーラやフルーツをのせたデザートです。
日本でブームになったのは2013年ごろ。
ハワイアン料理店のデザートとして流行しましたが、元はブラジル発祥の食べ物なんです。
アサイーは、ポリフェノールや鉄分が多く栄養豊富な点も魅力ですよね。
ブームは去りましたが、今でもハワイアン料理店などで食べられます。
塩麹(こうじ)
塩麹は2011年ごろ流行した発酵調味料です。
大分県の「糀屋本店」が開発し、大手メーカーなどが量産してブームとなりました。
塩麹の魅力は肉や魚を浸けるだけで旨みが増し、簡単においしくなること。
また、体にいい発酵食品であることも大きな魅力です。
今ではすっかり定番の調味料としてスーパーに並んでいます。
食べるラー油(食べラー)
食べるラー油ブームに火をつけたのは、2009年に販売された桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」です。
当時も具材入りのラー油は石垣島辺銀食堂の「石垣島ラー油」などがありましたが、こちらは主に通販でしか入手できない静かなブームでした。
その後、食べるラー油とファーストフードなどがコラボしたメニューがどんどん開発され、ブームの長期化により現在では定番食品になっています。
パクチー
パクチーは、2016年をピークに流行していた、エスニック料理などに使われるセリ科の植物です。
爽やかなような、カメムシのような…独特の香りが特徴ですよね。
ブームがピークのころはパクチー専門のレストランができるほど話題を集めていました。
ピークの時期ほどの存在感は薄れましたが、今でもエスニック料理のアクセントとして活躍しています。
チョコミントスイーツ
チョコミントのブームは、2016〜2018年にかけてスイーツ界を席巻しました。
チョコミントスイーツが発売された当初は静かなブームでしたが、テレビ番組「マツコの知らない世界」で取り上げられ、爆発的なブームへと成長します。
鮮やかなミントグリーンがSNS映えすることもブームを後押ししました。
2021年現在でも飲食店で「チョコミン党フェア」が行われるなど、ブームは続いているように思えます。
令和に流行っている?いた?食べ物
令和の流行といえば、タピオカミルクティーが記憶に新しいですね。
しかし、ブームは突然去ってしまうもの。
一度は味わっておきたい食べ物をまとめました。
タピオカミルクティー
令和のタピオカブームは、「第三次タピオカブーム」と呼ばれています。
第一次ブームのタピオカは白くて小さく、第二次、第三次に流行った黒くて大きいものとは別ものでした。
第三次ブームではお店に大行列ができ、ゴミの放置なども問題になりましたよね。
ブームが下火になると同時に、コロナ禍で人々が外出や行列を避けるようになり、今では多くのお店が閉店しています。
バスクチーズケーキ
バスクチーズケーキはスペイン・バスク地方の老舗バルの名物です。
2018年日本にオープンしたバスクチーズケーキ専門店「GAZTA」のケーキがメディアで取り上げられ、コンビニなどが追随し一大ブームとなりました。
バスクチーズケーキのブームは落ち着きましたが、抹茶味、キャラメル味などのアレンジを加えつつ販売が続いています。
フルーツサンド
昔からあるフルーツサンドが令和にブームを起こしたポイントは、カットした断面に萌える「萌え断」にあります。
令和のフルーツサンドは、フルーツがゴロゴロ大きいまま入っていて、断面のインパクトが強烈なんです。
特に、断面に花が咲いたようなフォトジェニックなフルーツサンドは、そのSNS映えっぷりで大人気!食べやすくて手土産にぴったりな点も人気です。
わたあめ
原宿を中心としたわたあめブームの火つけ役は、2015年にオープンした「Totti Candy Factory」です。
同店のわたあめはまるで虹のようなカラフルさと、人の顔より大きいボリュームが特徴。
SNS映えは抜群です。
その可愛さはメインターゲットの中高生だけでなく、観光客をも虜にしています。
ボリュームに対して砂糖の量は意外に少なく、カロリー控えめなのも嬉しいですね!
クリームソーダ
クリームソーダの流行は、2019年前後から再燃した「喫茶店ブーム」と関係しています。レトロな喫茶店で懐かしのクリームソーダを飲むことが、若い世代を中心に流行しているんです。
それに伴いフルーツゴロゴロ系、動物の顔トッピング系など、新しいクリームソーダが登場したこともブームに拍車をかけました。
SNS映えバッチリのクリームソーダブームはまだまだ続きそうです。
チーズタッカルビ
チーズタッカルビは2017年にブームになった韓国料理です。
ピリッと甘辛の味つけで鶏肉と野菜を炒め、たっぷりのとろけるチーズをトッピングした料理で、見るだけで食欲が刺激されます。
チーズタッカルビは新大久保を中心にブームが起きたのち、牛丼店の定食やコンビニの中華まんなどに続々とアレンジされました。
こういったアレンジがしやすい点も、ブームに拍車をかけた要素といえるでしょう。
ハットク
2017年日本上陸のハットクは、アメリカンドッグのような韓国風ファーストフードです。
なかでも有名なのは、たっぷりのチーズに衣をつけて揚げたチーズハットク。
食べるとチーズがびよーんと伸びる見た目とそのおいしさが人々を魅了し、チーズハットクは一大ブームとなりました。
気軽に食べ歩きができるハットクは、チーズタッカルビをしのぐ人気といわれています。
レモネード
2020年ごろから流行しているレモネードは、タピオカミルクティーの後継といわれるドリンクです。
レモネードブームの火つけ役は、レモネード専門店「レモネードbyレモニカ」。
2016年の1号店オープン以来続々と全国に店舗を増やし、2021年4月時点でその数は76店舗という破竹の勢いです。
レモニカのレモネードの特徴はこだわりの製法と、レモネードのイメージを一転させるカラフルな見た目。
健康的なイメージとSNS映えする見た目で、今後も勢いを増していきそうなブームとなっています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は趣向を変えて、昔から現在にかけて流行った食べ物・飲み物についてまとめてみました。
こうして書いていくと、やはりスイーツ系が多いのが分かりますね…!
そしてなにより、こういったブームは女性の方達が発信なのかなと改めて筆者は感じました。
また、流行には廃りもありますが、こうしたことで飲食業界が盛り上がるのは嬉しい限りですね。
今後もまた新しいものがでてきてほしいものです!
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小学6年生の時に某テレビ番組の取材で有名ホテル総料理長に出会い食の世界に魅了されて、中学2年生の時に海外派遣団に参加。シンガポール及びマレーシアへ訪れた際に海外の食を知る。高校1年生から単身カナダへ渡り世界の食に触れ、帰国後は飲食人としての人生をスタート。複数の飲食店でのアルバイトを経験し、新卒で居酒屋リーディングカンパニーの人事労務に勤める。上場及び未上場の飲食企業複数社にて、人事、新卒及び中途採用、教育、経営企画、株式上場などの責任者(部長・局長)を歴任。面接人数は8,000名以上、各専門学校にて就職ガイダンスの外部講師として講演活動も積極的に行っている。
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