世界初の出前仲介サービス!?ウーバーイーツとよく比べられる出前館について調べてみた
ピザ店や寿司店だけでなく、本来はデリバリーがない店の商品も配達してくれる出前館やウーバーイーツ。
忙しいときは本当に便利ですよね!
デリバリーサービスはいろいろありますが、よく耳にするのは出前館とウーバーイーツではないでしょうか。
この記事では、ウーバーイーツのライバルとも評される出前館についての基礎知識や人気のポイントを解説します。
飲食店関係者は、ウーバーイーツと出前館のどちらを利用しようか迷うこともあるでしょう。
それぞれのサービスの特徴や手数料についても触れているので参考にしてください。
そもそも出前館とは?
「出前館」とは、株式会社出前館が運営する「シェアリングデリバリー」のサービスサイトです。
シェアリングデリバリーとは、飲食店へのデリバリー注文の受付と配達を出前館が担当するサービスのこと。
従来のデリバリーは、ピザ店や寿司店の配達員が料理を配達するものでしたよね。
シェアリングデリバリーでは、出前館の配達員が飲食店へ料理を取りに行き、利用客のもとへ配達します。
そのため、小さな店やファーストフード店など、デリバリースタッフを雇っていない飲食店のメニューも配達できるんです。
シェアリングデリバリーは、利用客にも飲食店にもメリットがあるサービスなんですね。
出前館サービス開始から現在までの流れ
出前館のWebサイトがオープンしたのは2000年なので、サービスの歴史は10年以上になります。
しかし、今のようなデリバリーサービスを本格的に開始したのは2017年のことです。
Webサイトオープン当初は、出前館のサイトでデリバリー注文を受け付け、利用客と飲食店をマッチングするサービスでした。
こういったサービスは、出前館が世界初といわれています。
当時のデリバリーは電話注文が中心だったので、注文の履歴が残らず確認できないことや、聞き間違えによって料理が誤配達されるトラブルがありました。
また、ランチやディナーなど注文が殺到する時間帯になると、電話が通じないなどのトラブルもありました。
電話注文は利用客と飲食店の両方にとって、効率の悪い方法だったんですね。
そのため、注文の履歴がきちんと残り、忙しい時間帯でも多くの注文を受けられる出前館のサービスはとても役立ちました。
インターネット環境がない飲食店にはFAXで注文内容を流すなど、サービス内容が細やかだったのも特徴です。
しかし、インターネットが一般的になり同じような内容のサービスが増えたため、さらなる成長を目指してシェアリングデリバリーを開始します。
そういった経緯により出前館は、2021年4月時点で70,000店舗が加盟する、規模の大きいサービスに成長しました。
出前館のライバル(?)であるUber Eats(ウーバーイーツ)について
日本では出前館以外にも、「menu(メニュー)」や「foodpanda(フードパンダ)」、「楽天デリバリー」、「fineDine(ファインダイン)」など多くのサービスがデリバリーを行っています。
そのなかでも存在感が強いサービスは、なんといっても「Uber Eats(ウーバーイーツ)」ではないでしょうか。
実際に、出前館とウーバーイーツは国内のデリバリーサービスで1位と2位を争っている存在です。(2021年5月時点)
ウーバーイーツは、アメリカの「Uber Technologies Inc(ウーバー・テクノロジーズ)」が運営しているサービスです。
日本でウーバーイーツのデリバリーサービスが開始されたのは2016年。
日本法人はUber Japan株式会社となっています。
ウーバーイーツの日本上陸は、出前館の本格的なシェアリングデリバリー開始より少し前だったんですね。
ウーバーイーツ最大の特徴「ギグワーカー制」
ウーバーイーツの大きな特徴は、配達員の就業形態にあります。
ウーバーイーツでは、配達員が働きたいときに働ける「ギグワーカー制」を採用しているんです。
ギグワーカーとは、インターネットなどで募集している単発の仕事を行う人のことを指します。
ウーバーイーツの配達員は、ウーバーイーツに雇用されているのではなく、業務委託という形で働いています。
つまり、個人事業主という扱いです。
ウーバーイーツで働くメリットは、いつでも好きなタイミングで好きな時間だけ働けることにあります。
雇用されていないので、シフトを決める必要がありません。
つまり、ウーバーイーツの配達員を辞めることも、再開することも自由なのです。
また、始め方や辞め方が簡単なので、始めるときの面接や辞めるときの引き止めなどの煩わしさもありません。
そのため、他のサービスよりも配達員が集まりやすい特徴があります。
これは、ウーバーイーツを利用する飲食店側にもメリットがありますよね。
ウーバーイーツの抱える「補償問題」とは
一方、ウーバーイーツには「補償が充分ではない」という問題もあります。
ウーバーイーツのサービスが盛んになり始めたころの問題は、配達員の怪我や、事故により配達員が通行人などに負わせた怪我に補償がないことでした。
そういった問題が大きくなったことを受け、ウーバーイーツでは2019年10月から配達員全員に「対人・対物賠償責任」「傷害補償」のついたプログラムを付与しています。
しかし、このプログラムが対象としているのはあくまで配達中のトラブルのみです。
つまり、待機中や帰宅中のトラブルは補償されません。
補償の対象が非常に限定されているので、「これで安心!」とはなかなか思えませんよね。
配達員や通行人がトラブルに陥るリスクは未だあるといえるでしょう。
出前館とUber Eats(ウーバーイーツ)とでは何が違うのか?
デリバリー業界で1、2位を争う出前館とウーバーイーツ。
それぞれの違いや利用客、飲食店にとってのメリットを比較してみました。
雇用形態の違い
出前館の配達員の多くは出前館に雇用されています。
需要の多いエリアなどはデリバリーパートナーとの業務委託も行っていますが、基本的にはアルバイターの直接雇用にこだわるのが出前館の特徴です。
出前館の配達アルバイトには研修や就業規則の順守義務があるので、サービスの質が一定に保たれやすくなります。
一方、ウーバーイーツは前述したようにギグワーカー制で、登録すれば誰でもサービスを始められます。
配達員は集まりやすいですが、研修などがないため、サービスの質がばらつくのが特徴です。
配達距離の違い
出前館にはエリア毎に配達拠点があり、配達員は半径2km、片道10分ほどの範囲を配達します。
担当エリアが狭く、交通事情にも詳しくなれるので素早いデリバリーが可能です。
一方、ウーバーイーツには拠点がありません。
利用客の注文は、その飲食店の近くにいる配達員とマッチングされます。
注文によっては、配達場所までの距離が3〜4kmを超えることもあるでしょう。
ウーバーイーツの配達の早さは、配達員が飲食店の近くにいるか、そこから配達場所までどの程度の距離かによって大きく左右されます。
最低注文金額・配達手数料の違い
最低注文金額とは「デリバリーは〇〇円以上から可能」という金額のことです。
出前館の最低注文金額は店舗ごとに設定されています。
配達手数料も店舗ごとに違いますが、無料としている店もあります。
出前館のデリバリーサービスは、複数人で利用するなど一定以上の金額で注文するときに便利ですね。
一方、ウーバーイーツには最低注文金額がありません。
そのため、ドリンク一杯だけを配達してもらうこともできます。
ただし、700円未満の注文には150円の手数料がかかるので注意が必要です。
また、ウーバーイーツの配達手数料は、配達距離や混雑度合いによって変動します。
最低料金は50円です。
加えて、サービス料として注文金額の10%がかかります。(2021年5月時点)
飲食店側のサービス手数料は?
出前館で飲食店がデリバリーを代行する場合、
・商品代金の10%のサービス利用料
・商品代金の25%の配達代行手数料
がかかります。(2021年5月時点)
従来の配達代行手数料は30%でしたが、コロナ禍による飲食店の苦境を鑑み、2021年1月より25%に値下げされました。
これに加え、クレジットカード会社への決済手数料がかかります。
ウーバーイーツの配達代行手数料は、注文代金の35%といわれています。(2021年5月時点)
以前はウーバーイーツの手数料の方が安価でしたが、出前館の値下げにより、デリバリーサービス利用分の手数料には差がなくなったといえるでしょう。
デリバリーサービスの需要が一気に拡大した理由について
デリバリーサービスの需要拡大は、新型コロナウイルスのまん延と大きく関係しています。
人々が感染対策により外出自粛を求められるなか、自然と外食も自粛する傾向が強まりました。
また、2020年4月には緊急事態宣言により、飲食店へ休業や営業時間短縮要請が出されましたよね。
このとき、デリバリーやテイクアウトサービスは要請から除外されました。
そのため、売上を確保したい飲食店側と、外出せずに料理を購入したい利用客の両方で、デリバリーサービスの需要が一気に拡大したのです。
競合が多い中で出前館はどう対策しているのか?
出前館がデリバリー界でトップを争える秘訣は、LINE株式会社の子会社となったことと、配達品質を高く保っていることです。
株式会社出前館は、2000年にLINE株式会社の子会社となったことで潤沢な資本力を得ました。
それにより、クーポンや半額キャンペーンなどのお得なサービスをどんどん展開し、競合他社と差をつけています。
LINEと資本提携しているので、出前館を利用するとLINEのポイントがたまるのも利用者には嬉しいですよね。
さらに、有名タレントを起用したCMも大々的に打てるようになりました。ダウンタウンの浜田雅功氏が「で、で、出前館〜♪」と歌い踊るCMは記憶に新しいでしょう。
また、出前館は配達員の直接雇用にこだわっていることを述べました。
それは、配達品質を高く保つためです。
配達員には安全運転や接客に関する研修・テストを実施し、初日はベテランスタッフが同行して研修、その後も拠点で細やかなサポートを行っています。
出前館では配達員の1時間あたりの配達件数は1~2件となっており、無理な配達ノルマがありません。
配達員が起こしたトラブルには指導やペナルティが課されて改善されるので、全体のレベルが一定に保たれます。
資本力による外部へのアピールと、配達品質をしっかり担保していることが、出前館の大きな強みとなっているのです。
まとめ
いかがでしたか?
今回はニーズが増えているデリバリーサービスを記事にしようと考えて、日本の企業でもある、出前館をテーマにお話ししてきました。
コロナ禍というご時世もあるかもしれませんが、今後もデリバリーサービスの需要は伸びてくるものと考えていいでしょう。
最初の緊急事態宣言が出された当時は、まだファストフードチェーン店を利用する際にデリバリーサービスを使うといった構図でしたが、今では個人店や専門店もテイクアウトを始めています。
各飲食店や飲食企業も変化に対してニーズに対して柔軟に対応していることが伺えますね。
コロナ禍で飲食店は少し風当たりの強い状況ではありますが、デリバリーサービスの利用客が増えることで新しい盛り上がりがあるのは嬉しい限りです。
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著者プロフィール
小学6年生の時に某テレビ番組の取材で有名ホテル総料理長に出会い食の世界に魅了されて、中学2年生の時に海外派遣団に参加。シンガポール及びマレーシアへ訪れた際に海外の食を知る。高校1年生から単身カナダへ渡り世界の食に触れ、帰国後は飲食人としての人生をスタート。複数の飲食店でのアルバイトを経験し、新卒で居酒屋リーディングカンパニーの人事労務に勤める。上場及び未上場の飲食企業複数社にて、人事、新卒及び中途採用、教育、経営企画、株式上場などの責任者(部長・局長)を歴任。面接人数は8,000名以上、各専門学校にて就職ガイダンスの外部講師として講演活動も積極的に行っている。
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