株式会社うおとめ

料亭うおとめは、魚商を生業にしていた初代西本留吉が、明治20年、料亭を始めたところから始まりました。
昭和の時代、三代目が切盛りするようになり、様々なお集りにご利用いただけるよう、そして当時芸妓組合の舞踊会なども開催できるよう、舞台付きの大広間を設けました。
料理業の近代化に伴い、結婚式も執り行える「会館白扇」が完成、武生では初めてとなる総合会館として歩き出しました。
平成になり、四代目が、耐震基準の関係から現在の鉄筋コンクリート造２階建ての建物に改築しました。バブル期ということもあり、結婚式も非常に豪華なものでした。大人数の宴会を中心に、多くのお客様にご利用いただきました。
平成26年、五代目に経営が渡り、ソムリエの女将とともに、日本料理とワインを掛け合わせた新しい食事体験を提供しています。感染症の影響を受けながらも、新しくカウンター席を設け、料亭バルとしてオープンするなど、時代の変化に合わせた料亭の在り方を考え、取り組んでいます。
令和6年4月、六代目後継ぎが加わり、お客様と向き合いながら、日々の業務に取り組んでいます。

現在の料理長は京都の割烹で修業、女将はソムリエの資格を持ち、その2人の長女が経営の指揮をとっています。
仕事柄、言葉が多くない分、ふとした気遣いや動きの中に優しさがある職場です。忙しさの中でも、お互いが自然と助け合う文化があります。
“この一手間があると、もっとよくなる”という気づきをみんなで持ち寄り、対話し、日々の流れを作っていきます。

これまで結婚式場を作ったり、家族のイベントに合わせたメニューを開発したり、クラウドファンディングで資金を集めたりと、さまざまな挑戦をしてきました。料亭は地元の家族・会社にとって、特別な場所になります。私たちの役目は、その特別な時間をできるだけ心地良く、思い出に残るものにすることと考えており、周囲の皆様にも好評いただいております。